カジキ料理のヒント探る

大洗沖で釣れるクロカジキを活用する料理勉強会が15日、大洗町磯浜町の町中央公民館で開かれ、全日本司厨士協会県本部の谷田部昇一さん(61)が「カジキの醤油麹(しょうゆこうじ)漬け焼き」などを調理した。料理を試食した飲食店主など約25人は、味付けのポイントや調理法をノートに書き留め、新メニューのヒントを探った。
 勉強会は、同町で毎年開かれているスポーツフィッシング大会で釣り上げられたクロカジキを活用し、カジキ料理を提供する飲食店や旅館を増やそうと、町内の髭釜(ひいがま)、永町、曲がり松の3商店会でつくる「大洗町商店会」が主催した。
 谷田部さんはカジキの淡泊な味を踏まえ、青パパイア入りの醤油麹だれを使った漬け焼きや、すり身のムースなどを調理。「カジキは空揚げが一番簡単で、とてもおいしくできる」と説明し、シソ風味の空揚げを参加者に推奨した。
 試食では、すでに同商店会で販売されている「カジキバーガー」「カジキフライ」もテーブルに並んだ。谷田部さんの料理を食べた参加者は「味に深みがある」などと感想を述べ、積極的に意見を交わした。
 町内の水産加工品店に勤務し、「カジキメンチ」を販売する梶間千萩さん(24)は「谷田部さんの料理はすごく参考になった。大洗でカジキが釣れるということをどんどん発信していきたい」と力を込めた。

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