【ポテトサラダ ばぁば風】94歳の現役料理研究家・鈴木登紀子料理教室を実況中継|kufura [クフラ]

東京都武蔵野市の自宅で月に1度、約10日間にわたって「鈴木登紀子料理教室」を開催している“ばぁば”こと鈴木登紀子さん(94才)。その月ごとに、旬の食材を使ったお料理を学びます。

ばぁばが「私の聖地」と呼ぶお台所を舞台に繰り広げられる“お稽古劇場”のハイライト、今回は、ばぁばが子育て時代から作り続けている鈴木家の定番「ポテトサラダ」です。多めに作って翌日の昼食やお弁当にも便利。ばぁばの軽妙な語りを聞きながら、ぜひ作ってみてください。

「お酢を少しふりますとね、口当たりがさっぱりして、飽きずにいただけます」

このポテトサラダは、まだばぁばが専業主婦で3人の子ども達の子育てに追われていた頃からの”救世主”。作り置きができるので、夕食でたっぷりと、そして翌朝のサンドイッチに……と、食べ盛りの子ども達のお腹を満たすのにぴったりだったのです。

「私にとっての”手抜き”とは、段取りをよくして時間を節約すること。たとえば外出する前に下ごしらえや下味をつけておき、帰宅したら火を通すだけ、盛り付けるだけにしておく。

このポテトサラダもたいそう都合のよいお料理なの。冷蔵庫で5日ほどは保存可能ですから、ぜひお試しを」(ばぁば)

「ポテトサラダ ばぁば風」の作り方
材料(4人分)

きゅうり 2本

玉ねぎ 1/2個

じゃがいも 約5個(800g)

にんじん 1/2本

酢 大さじ1

塩・こしょう 少量

マヨネーズ 1カップ強

作り方

(1)きゅうりは薄切りにして塩水(水2カップに対し塩大さじ1弱)に浸し、きつく絞る。玉ねぎはごく薄く切って塩大さじ1(分量外)でもみ、水で洗ってきつく絞る。

(2)鍋にじゃがいもを皮付きのままふたつに割って入れ、にんじんも加える。

水をかぶるくらいまで加えて強火にかける。煮立ったら中火にして20分ほどゆで、にんじんを取り出す。粗熱が取れたら、薄いいちょう形に切る。

(3)鍋の湯をこぼして再度火にかけ、じゃがいもを粉ふきいもにする。皮をむき5mm厚さに切る。

(4)ボウルにじゃがいもを入れ、酢をふり、塩こしょうする。きゅうり、玉ねぎ、にんじんを加えてざっくり混ぜる。マヨネーズを加えてさらに混ぜ、冷蔵庫で冷やす。冷蔵庫で5日ほど保存可能。

PROFILE

鈴木登紀子(すずきときこ)

日本料理研究家。1923年11月に青森県八戸市に生まれる。46才で料理研究家としてデビュー。東京・武蔵野市の自宅で料理教室を主宰するかたわら、テレビ、雑誌等で広く活躍。『きょうの料理』(NHK・Eテレ)への出演は、50年近くになる。『ばぁば92年目の隠し味』(小学館)はじめ著書多数。

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